フルート初心者はロングトーンの練習が大事です
フルート初心者の方は、「吹き方を安定させること」がとても大切です。
初心者の方の場合は、どうしても吹くたびに息の強さが変わってしまったり、口の形が変わってしまったり、フルートの角度が変わってしまったり、と色々と変わってしまいます。
そうすると、フルートの音が出たり出なかったりとなかなか安定してきません。
だから、練習の最初には吹き方を安定させるために「ロングトーンの練習」をしていきます。
「ロングトーンの練習」は、1つの音を伸ばす練習ですね。
この練習は、フルートを始めたばかりの初心者の方でも、フルートを何年もやっている経験者の方でも、とても重要な練習になります。
僕も、レッスンの中では必ず最初はロングトーンの練習から始めるようにしています。
吹き方を安定させるためには、まずは指を動かさない練習をすることが大切なので、特に初心者の方はロングトーンの練習をしていくようにしましょう。
●ロングトーンの練習のやり方
ロングトーンの練習方法は、色々なやり方がありますが今回は初心者の方向けの練習方法です。
ロングトーンの練習は、無理しなくても出しやすい音を使って練習をしていきます。
今回は、出しやすい低音のシの音を使って練習をしていきましょう。
まず、メトロノームを60のテンポに設定をします。
これは、時計の秒針と同じ速さですね。ロングトーンの練習は、まずこの速さを基準に練習をしていきましょう。
練習の順番は、
・低音のシの音を4拍伸ばす
・4拍休む
まずはこれを繰り返し練習をします。
練習回数の目安としては、8回くらい続けて練習をしてみましょう。
●大切なことは何を注意して練習するか
フルートでロングトーンの練習をする時に大切なことは、何を注意して練習をしていくか、ということですね。
初心者の方の場合は、
・息が最初から最後まで同じ強さで吐けているか
・音を伸ばしている最中に口の形が変わっていないか
・吹いている間にフルートの角度が動いていないか
このあたりに気をつけながら練習をしていきます。
でも、3つを一度に注意しようとするとうまくいかなくなってしまうので、必ず注意することは1つに絞るようにしてください。
そうすることで、練習の質も上がるのでフルートが上達しやすくなりますからね。
今回は、ロングトーンの練習についてお話をしていきましたが、何となくロングトーンの練習のやり方や注意することは分かりましたか?
基礎練習の基本になるのが、この「ロングトーンの練習」です。
曲の練習も楽しいですけれど、フルートが上達するためには、ロングトーンの練習のように地味な練習もとても大切になります。
「つまらないなぁ」と思わず、ぜひ練習の最初に取り入れるようにしてみてください。
そうするだけで、曲の練習しかしていなかった時と比べると上手になっていくはずですからね。