フルートの吹き方や練習方法、上達のコツ

フルートの吹き方や練習方法など、フルートを練習していくと壁にぶつかることがあります。壁にぶつかった時に何かしらの参考になれば幸いです。

フルートの低音域が出にくい原因

こんにちは、フルートの小林です。

 

最近のレッスンで、「低音になると音が出なくなるんです」という相談を受けたので、今日はそのあたりについて書いていこうと思います。

 

フルートの低音は、よく使う中音域に比べると出しにくいですよね。

 

特に、低音のファから下、つまり右手を使う音になってくるととたんに音がうまく出なくなる方が多いです。

 

生徒さんをよく見ていると、いくつか傾向はあるので紹介しておこうと思います。

 

もし自分が「そうかな」と思ったら、練習の中で気にしてみてください。

 

 

●フルートを1年以上メンテナンスしていない

 

まず多いのは、フルートを1年以上メンテナンスをしていない場合。

 

これは、フルートの調整の問題で低音が出にくくなっています。

 

フルートは、キーの下にタンポが付いていますが、これは練習していく中で徐々に変形したりして隙間が開いてきます。

 

そうすると、キーを押した時にしっかりふさがらなくて、音が出なくなってしまうことがあります。

 

これが原因で低音が出なくなっている場合は、フルートを調整してもらうことで低音の鳴りが良くなってきます。

 

フルートは、1年に1度は専門の方にメンテナンスをしてもらう必要があるので、1年以上メンテナンスに出していない方は、一度フルートをしっかり調整してもらうようにしてください。

 

 

●口の形が変わりすぎている

 

フルートの低音は中音域などに比べると、どうしても出しにくい印象があります。

 

なので、下の音にいけばいくほど、どんどん無理に音を出そうとしてしまって、口の形が変わっていってしまいます。

 

もちろん、中音域の口の形と低音の下の方の音の口の形は違います。

 

でも、変わりすぎてしまうと、音が出しにくくなってしまうので注意が必要です。

 

感覚としては、低音のシと最低音のドの音の口の形は同じだと思って吹いていくと、自然な範囲で口の形が変わるので、音の良い状態を保ちやすいです。

 

でも、ここは口の形を注意深く観察をしながら練習していく必要があるので、まずは自分の口の状態が変わっているのかどうかを確認しながら練習をしていくようにしましょう。

 

 

●フルートの角度が変わってしまう

 

出しやすい低音のシあたりの音に比べると最低音のドあたりの音は出しにくいため、無理に音を出そうとしてフルートを内側に向けてしまう方もいます。

 

そうすると、息の当たり方が変わってしまうので、そのせいで音がうまく出なくなってしまうこともあります。

 

この場合、鏡を見ながら練習をすると、フルートの角度が動いているかどうかを確認しながら練習をしていきましょう。

 

ポイントは、

 

・左ひじが上がっていっていないか

・右手首が動きすぎていないか

 

このあたりを鏡を見ながら注意して練習をしてみると、うまく音が出ない時の体の動きの癖が見つかるかもしれませんよ。

 

 

●強く吹きすぎている

 

あと、吹奏楽をやっている方に多いのは、強く吹きすぎて低音の音が出なくなっている状況です。

 

吹奏楽の中でやっていると、周りの音が大きいからどうしても強く吹きすぎてしまいます。

 

そうすると、低音を出す息としては、量が多くて強くなりすぎてしまうこともあります。

 

特に吹奏楽をやっている方は、息の出し方が強すぎないか、量が多すぎないかを気にして練習をしてみましょう。

 

特に、いつも音程が高いと注意される方はこの傾向があるので、注意してみてくださいね。

 

 

 

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