チューナーを使いすぎると吹き方が悪くなることがある
ここ最近は、夏の吹奏楽コンクールの関係で中学校の吹奏楽部でのレッスンが多くなってきています。
その中で、少し気になったことがあったので、今日はそのことについて書いていこうと思います。
これは、フルートを始めたばかりの初心者の方ももしかしたらやってしまっているかもしれないので、もし当てはまるようでしたら気をつけてみてくださいね。
●チューナーを使いすぎると吹き方が悪くなる
最近、気になっていることが何かと言うと、チューナーを使いすぎて吹き方が悪くなっている生徒が多いということです。
譜面台にチューナーを置いて、チューナーマイクをフルートにずっと付けて練習している生徒は、特に吹き方が悪くなってしまっていることが多かったです。
これは、吹奏楽をやっている方に限らず、フルートを始めたばかりの初心者の方でも音程が気になってずっとチューナーを使って練習をされている方もいらっしゃると思うのですが、少し問題が出てくることがあります。
というのも、譜面台にチューナーを置いてそれをずっと見ながら練習をしてしまうと、下を向いてフルートを吹く吹き方が癖になってきてしまいます。
すると、フルートが内側を向いてしまいすぎて、
・音程が安定しない(低くなることが多くなる)
・音がこもる
・音がひっくり返りやすくなる
・音が細くなる
・大きな音を出そうとしても音量があまり変わらない
なと、あまり良い影響がありません。
「音程を良くしよう」
と思って使っていたチューナーで吹き方が悪くなってしまったり吹き方が崩れてしまったのでは、それはとてももったいないことです。
●チューナーの使い方
チューナーは、基本的にはフルート自体のチューニングをする時と、とても音程が気になるところで高いか低いか分からない時にチェックするために使うようにします。
それ以外の時は、出来るだけチューナーを使わないようにしておきます。
それと、チューナーでチューニングをする時は必ず目線の高さにチューナーを持ってきてチューニングをするようにしましょう。
これは、近くに友人がいたら友人にお願いしてチューナーを持っていてもらうか、譜面台の高さを高くするようにします。
譜面台の高さを変えずに譜面台にチューナーを置いてチューニングをすると、フルートを吹く時の姿勢が少し下を向いてしまいます。
その状態というのは、音程が低くなってしまっている状態です。
そのままチューニングをしても、実際にフルートを吹く時には顔を上げるので、チューニングをした時と音程が変わってしまいます。
特に、吹奏楽をやっている方で、チューニングをしたのに合奏になると音程が合わないという方は、この状態になっていることが多いです。
チューナーを使ってチューニングをする時には、フルートを吹く時の姿勢や吹き方が崩れないように、必ず顔の前にチューナーを持ってきて、その状態でチューニングをするように気をつけて練習をしていきましょう。